愛知災害救助犬協会の標語

HONORED TO SERVE について

 

  HONORED TO SERVE を直訳すると、「奉仕する名誉」となりますが、この訳では本当の意味を表すことができません。私達が災害救助活動という生命をかけたボランティア活動に関わっていくにあたり、この標語の意味をきちんと理解する必要があります。

  HONORED TO SERVE はもともと中世ヨーロッパの騎士道の精神です。一流の騎士たちは勇気.礼儀.名誉を尊重し、正々堂々と戦いました。武術を磨き、洗練された礼儀作法を学び、また教養を身につけるために様々な文芸に通じていなければなりませんでした。私達の活動もこの騎士道に似ています。お金を儲けるためや、社会の注目を集めるために行っているのではありません。助けを本当に必要としている人々に貢献できることを最高の名誉と思い活動しているのです。

  欧米社会では救助活動に携わるボランティアの数も多く、その活動は社会から高く評価され、人々から尊敬を受けています。またボランテイアであっても、知識や技術や装備も公の機関に劣っていません。無償のプロの専門家集団なのです。私達もそうありたいものです。

  災害救助犬チームとしての活動を始めてまだ7年しか経っていませんが、その間に20件の災害や、行方不明者の捜索に出動しました。毎回が異なったケースの捜索で、その度に学んできた事を駆使し全力で取り組んできました。いつも成功するとはかぎりませんでした。災害での生存者の発見もできませんでしたが、これらの経験は次の災害の時に必ず活かせると思います。そして、現場で卑屈にならず、横柄に振舞わず、自信を持って正々堂々と活動するためにも、日常の訓練や自然災害や救助技術についての学習を怠ってはいけないと思います。

  会員の皆様には時間や財政上の負担をおかけしています。しかし HONORED TO SERVE の精神をご理解いただければ、人間の命や自然を大切にしない現代社会の中で、自分たちの活動がどんなに価値があるかを、そして生きていることのすばらしさを実感していただけることと思います。