ジャンプ34号

順位 『漫画名』、感想
アイシールド21
感想を書いていなかった号から今までまでで、総合的にみて一番熱い漫画だったのではないか。特に、ムサシ復活のあたりの内容をリアルタイムで感想を書けなかったのは残念だ。
 大会が始まる前の自分の予想としては、この西部戦で圧倒的に負けるのではないかと思っていたのだが、始まってみれば結構良い勝負になっている。キッドと蛭魔のクォーターバック対決が非常に見所となっているが、最終的には主人公のセナがリクに勝つところで盛り上げるのだろうか。
ONE PIECE
多分この漫画は、作中での時間的な経過はあまりしてないはず。そのためか、長い間感想を書いていなかったという感覚が薄い。
 もうひとつの海列車登場は、少々無理矢理感があったが、下手に船で追うことになるよりはマシだったかと、今なら思う。
 ジャンプの看板らしくバトルバトルの連続展開だったが、サンジが1人で海列車で戦い存在感を見せつけたのは良かった。鉄塊も完璧じゃない事も分かったし、倒せそうな要素は出てきたか…?
 今週の内容で、やはり予想通りに決戦はエニエスロビーの中ということになりそう。実は生きていたトムが、今回の泣かせ要素になりそうな予感。
HUNTER×HUNTER
ONE PIECEとは違う理由でこちらもあまり時間の経過はない。キャラクターそれぞれの状況がぶつ切りになって紹介されているような感じだが、中でも気になるのは、タコに助けられたキルアはどうなったか、放置されたままの会長の友人はだれか、ってところ。
 前者はまず間違いなく死ぬことはないので、適当なところで復活が見られそうな感じだが、後者は一度会長が集中している画が入っただけだ。現段階では「だれ」とは決めずに、話の展開次第で「だれ」を出すか決めるという可能性もあるが…
 少し前から王が対局している娘は、ひょっとしたら念能力者か何かで絶対に負けないのかもしれない。容姿も品性もアレだが、ひょっとしたら王の后になるかもと予想している。
みえるひと
自分が新人の中で最も期待していた作家、岩代俊明先生の新連載。やはり、みえるひとで連載となったが、オヤジ主人公復活はならなかった、残念。
 絵柄やヒメノンの設定は本誌掲載版を引き継いでいるようだが、若干読切の時よりも勢いがない気がする。私の中では、青マル読切版>>|超えられない壁|>>本誌掲載版>連載第一話・二話 という感じ。
 原因というかなぜそう感じたか考えてみると、ミステリな展開がなかったからではないかと。青マル版はペロ(犬)がバケモノだった、本誌読み切り版では案内してくれたおじさんがバケモノだった。それに比べて連載版ではただバケモノが出てきて倒して終わり。この漫画はミステリーのような要素とゴーストバスター的な快感のミックスがウリだと思っていたのだが、柱の一つが無くなっては魅力はがた落ちしてしまい、他の連載漫画との違いが浮き出ない。
 メチャメチャ期待しまくって、他人にもプッシュしまくってきた作家なだけに、この程度の内容をズルズルと続けて打ちきられてしまうのはなんとしても避けてほしい。
 ここからはただの想像だが、編集部が対象年齢を下げるためにミステリな要素を省いたのではないかと私は考えている。今週のいかにもな「仲間登場」的な話からも、介入による改悪の匂いがプンプンする。
ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
ロージーがヘタレているとつまらなくなる漫画、ロージーが格好良くなると面白くなる漫画。
 今週はロージーがそこそこ頑張っていたので、それで面白かったのだが、リオが助かるかもしれない的な展開には少々萎えた。あまりにも都合の良すぎる展開だし、リオの今までやってきたことを考えれば助かるのはどうかとも思う。
魔人探偵脳噛ネウロ
■更新停止期間中最も予想に反して楽しめたのはこれ。
 中でも一番面白かったのは、有名になった後で事務所に取材に来た変態カメラマンの話。カメラが沢山付けられたものが降りてきたときには爆笑してしまった。ドーピングコンソメスープの頃から注目してはいたが、安定してこういう怪人を出せるのはすばらしい。
 ひとまず今週でサイの話は終わりそうだが、この扱いからすると当面のボス的存在になりそう。でもまあ、こんな怪人が出てくるんだから、真面目に誰が犯人とか推理する漫画じゃあない事は確か。作者も単なる娯楽漫画だと言ってるようだし、自分としてもこのペースで独自の路線を行ってほしいと思う。
タカヤ
■もうすぐ終わりそうないちご100%の跡を継ぐのはこの漫画だと思っていたのだが、現時点ではラブコメ路線からは大分遠ざかったところにいるような…。
 今のようなバトルコメディー路線もつまらなくはないので良いかもしれないが、似たような漫画も多いし、もっと別のジャンルに移った方が良いのではないかとも思う。せっかくいいツンデレキャラもいるんだし、そっちで攻めればついてくる人はいっぱいいるだろうに。
ピューと吹く!ジャガー
■先週から続くビリーの話。先週のおばさんの台詞「自分でも不思議なくらい落ち着いとるわ…」には大爆笑したが、今週の内容もなかなか。
 最後はいつものパターンで落ち着くところで落ち着いた気がするが、ミントを巡ってはこれからも結構争いが続きそうな予感。
BLEACH
■なんかよく分からない組織だとか出てきたが、全体的にみると無理矢理新しく設定作りました的な感じ。
 今は大きな編に突入する前の小休止的な、学園編っぽい。この学園編はただでさえ突き抜けている作者のオサレ度がさらにアップする傾向にあると思うので、ポエムとかそういうのがまたないかなぁと密かに期待している。
10 ボボボーボ・ボーボボ
■感想書いていなかった期間で一番衝撃だったのは、ソフトンがビュティの兄だったことか。衝撃の事実だったはずなのに、作中では一大イベントとして扱われていなかったので、少々違和感があった。まあ、この漫画でまじめくさって兄妹涙の再会とかやっても全然面白くないのは分かっているので、あえてさっぱり描いたのだろうが…
 ボーボボで思い出したが、作者の澤井先生が病気の子(ボーボボファン)を励ますために一緒に食事をしたり、とかいう記事が地元(愛知県)の新聞で取り上げられていた。どうやら澤井先生は愛知県豊橋市の出身らしく、それで地元の新聞が取り上げていたっぽい。連載もあるのにわざわざ愛知県まで来て立派なものだなぁと感心した。







NARUTO−ナルト−
:第2部になってからイマイチ盛り上がりに欠けていたこの漫画、自分の中ではここ数週でさらに悪化して、空気漫画になりつつある。ちっとも進まない展開にイライラするのもあるし、主人公サイドがずっとおきざりっぱなしになっているのも気に入らない。
切法師
:この中島先生も読切は全て評判が良く、将来を期待されている作家の1人だったが、連載第一弾で切法師を持ってきたのは間違いだったとしか言いようがない。彼の各漫画の魅力はそのストーリーでもキャラでもなくて、その壮大な世界観とそれを体感させる独特の空気だと思うのだが、戦国時代という設定がそれを殺してしまっている。
 話の流れとしても、強くなった主人公が旅をしつつ人を救っていくというありふれたもので、修行した後の主人公・1人で旅をする主人公、とどちらもジャンプ的には厳しい。
 今後の展開に期待はするが、ベースになっているもの自体がそもそも連載向きではないように思う。人気上昇・長期連載はかなり難しいのではないかと…
カイン
:前回はサソリで儚く散っていった内水先生の新連載。最初の1話では「ようやく待望の策士ものか」と思っていたのだが、始まってみればサソリの時と変わらず単なるバトル漫画。
 上のみえるひと、切法師にも言えることだが、どうも最近の新連載はその作者の長所を生かした内容でない気がする。編集者は作者の良いところを見つけて、それをウリに連載をどうやっていったらいいかを考えるものだと思うのだが、全くそれができていない状態だ。非常に嫌な言い方になるが、こういう状態ならわざわざ商業誌に来ない方が作品としていいものが残せる。漫画家と編集者、2人いるから漫画家だけで作った作品よりもいいものが作れるはずなのに、むしろ漫画家の良いところを削っているようでは本末転倒、いない方がいい。
いちご100%
:いよいよ次週でラストっぽいが、このまま行けば最後に真中と結ばれるのは西野なんだろうか。というか、少年誌でああなった以上、最後も西野じゃないとまずいよなぁ・・
 それにしても、なんで作者が西野と真中をくっつけたのか、そのあたりのきっかけというか、理由というのがイマイチ思い出せなかったりする。こういうラブコメの王道としては、最終的には東城とくっつくというものだし、最初はその路線で間違いなく進んでいたと思うのだが。
 なんにしても、このまま西野エンドだったら非常にむずがゆいようなものになりそう。もちろん、東城エンドになったとしてもそれはそれで、大問題なのだが…。しかしまあ、タイトルだって「いちご100%」だし、今まで正月とかの表紙では男だらけのキャラの中で紅一点で東城が出ていたぐらいだし、うーん。
 とにかく来週の結末をみてからまた色々考えたいと思う。
ユート
:最後の巻き、アレに尽きる。以前アレをみたのはうすた先生が武士沢レシーブを打ち切られたときにやった以来だと思うのだが。まさか、また見られるとは思ってもいなかった。
 ほった先生は相当取材に取材を重ねてきたみたいだし、もちろんその取材費は集英社が出しているんだろうし、それでも切られるときは切られるんだなぁと。巻きで「まだまだ沢山描きたいことがあったし、ここまで先まで考えていた」的なものも詰まっていて、なんだか妙に涙を誘う。特にオヤジの台詞が。
 今回こうなってしまって原因は幾つもあると思うが、私が一番大きいと思うのは序盤の展開の遅さ。今と過去を同時に進行させていたこともあってそれぞれが全然話が進まない状態で、かなりイライラした記憶がある。さらに、そのせいでライバル関係の描写すら中途半端なものになってしまい、ジャンプで大事な要素を落とすことになった。
 画力の不足も原因の一つだろうが、これはある意味不幸だった。前回ほった先生と組んでいたのが小畑先生だったこともあり、比べられてしまったこともあるのではないだろうか。スケートシーンの迫力の無さなどは、かなり痛かったが、それでも致命傷になったとは考えにくい。
 作中とは直接関係のない話になるが、ここ最近のもので私が面白いと思ったジャンプのスポーツ漫画は全部打ち切られている。サラブレットと呼ばないで、ごっちゃんです!!、そしてユート。自分の感覚が間違っているとは思わないが、少なくとも世間とは一致していないんだと改めて実感させられた。

総 合 評 価

総合:D+  描いていなかった頃のジャンプも平均を取ればCぐらいではないか。2部が始まった漫画(デスノ・ナルト)が盛り上がらず、新連載もどれもパッとしない。自分が楽しんで読んでいたのはワンピ、アイシ、ハンタぐらい、結果的に読んでいれば面白かっただろう漫画はあったが、それでも評価を大きく変えるには至らないだろう。
 久しぶりにジャンプ感想を書くのは疲れるながらも非常に面白いのだが、やはり執筆意欲がめきめき沸いてくるような内容とはほど遠い。今のところ浮上していない新連載陣がこれからどんどん力を付けていってくれることを期待したいのだが、上に書いたとおりなかなか厳しいようにも思う。

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