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一般に、高齢になったら保険に加入できないといわれていますが、老後生活の経済的準備手段として有効な生命保険の利用方法や保険種類の選択の仕方などについて教えてください。
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◎加入時の留意点
(1)加入年齢について
保険会社や保険種類などによって異なりますが、一般的には70歳までならほとんどの保険に加入できますし、最高80歳位まで加入できるものもあります。
(2)保険料について
保険料は一般的に加入年齢があがるほど高くなります。しかし、まとまった資金を利用して一時払や頭金制度を活用するなど、払込方法の工夫で保険料の負担を軽減することができます。
(3)健康状態について
現在の健康状態や過去の傷病の性質・程度によっては加入できない場合があります。
また、条件つき(保険料の割増、保険金の削減支払など)で加入できる場合もありますが、保険会社や保険種類、保険金額等によっても加入基準は異なります。
◎高齢者に適した保険種類
(1)個人年金保険
老後の生活資金、ゆとり資金の準備に適しています。一生涯にわたって年金を受け取る「終身年金」や、一定期間に限って年金を受け取る「確定年金」などがあります。
(2)終身保険
死亡保障が一生涯続き、万一の際の遺族の生活資金や相続税対策などに利用できます。保険料払込満了後は、保険料の積立部分を利用し、その時のニーズに合わせて死亡保障にかえて年金コースや介護コースなどを選択できるものもあります。 |
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(3)医療保険
死亡保障よりも病気・ケガで入院や手術などをした場合の保障を重視した保険で、一般的には定期保険タイプが多く、最長保障は80歳までがほとんどですが終身保障のものもあります。また最近では、通院、長期入院保障など多様化したものも扱っており、保険会社、商品により給付内容が異なります。
(4)介護保険
寝たきりや痴呆により、一定の要介護状態になった場合に介護給付金や介護年金が受け取れる保険です。また、介護状態にならなければ健康祝金を受け取れるものもあります。保険種類、給付内容は保険会社により異なります。
以上、加入時の留意点および高齢者に適した保険種類について簡単に説明しましたが、最高加入年齢や取扱保険商品は保険会社により異なりますので、詳細については直接、保険会社の営業職員・代理店にお尋ねください。 |