■7
こども保険に加入したいと思っています。いろいろな種類があるそうですが、どんな点を基準に選べばよいでしょうか?









































この保険の目的は、主に子供の教育資金あるいは独立、結婚資金準備を目的としています。
 契約形態は、一般的に子供=被保険者、親=契約者とする保険です。
 こども保険は他の保険種類に比べて、各保険会社間の商品内容にかなりの違いが見られます。
 しかし、どこの保険会社のこども保険にもほぼ共通して言えることは、
 (1)子供が一定年齢時(満期時)に生存していた場合に祝金(生存給付金)が支払われる
 (2)契約者(親等)が保険期間の途中で死亡したときは、それ以降の保険料の払込みが免除される
 (3)保険料は契約者と子供の年齢をもとにして計算されるなどです。

 各保険会社から販売されている「こども保険」を選ぶうえでポイントとなる主な点をあげれば、次のとおりです。
(1)育英年金の有無
 保険期間の途中で契約者が死亡した場合、保険料の払込が免除されるだけのもの(基本型)と、保険料払込免除に加えて、満期まで毎年、育英年金が支払われるもの(育英年金型)の2つに大きく分けられます。
 前者が子供が生存していた場合の貯蓄保障に重点をおくのに対し、後者は契約者である親等に万一のことがあった場合に対する死亡保障を組み込んでいることに特徴があります。
(2)保険期間(満期時)の設定
 ほとんどの会社では保険期間(満期時)を、こどもの年齢が18歳、22歳などと決めていますが、一部の会社では10年、15年といった年数で満期時を設定しています。
(3)祝金の支払時期
 こどもの生存を条件とする祝金の支払時期は、小学校、中学校、高校、大学の入学年齢に達したときおよび満期時としている商品が一般的ですが、幼稚園入園時にも祝金が支払われるものもあります。
 また、入学時年齢に関係なく、「加入後何年目から毎年」あるいは「一定期間ごとに祝金を支払う」などと定めているものもあります。
(4)各支払時期の祝金額の重点のおき方
 各支払時期の祝金の額は、基準保険金額(満期祝金)の何%というかたちで予め決められるのが一般的ですが、各支払時期の祝金の額については、契約時から満期時までに支給される祝金の金額を小さくする代わりに満期時の受取額を大きくしたタイプ、入学時等の祝金の金額に重点をおいたタイプなどもあり、各支払時期の祝金額の重点のおき方は会社によって異なります。
(5)付加できる特約の範囲
 子供が病気・ケガで入院した場合の備えとして、ほとんどの会社では子供に疾病入院特約・災害入院特約等を付加することができます。
(6)子供死亡時の給付
 被保険者である子供が死亡したときには契約は消滅しますが、その際に死亡給付金として、主契約の既払込保険料相当額(ほとんどの会社では既に支払った祝金額の合計を差し引く)が支払われるタイプと、既払込保険料を上回る死亡保険金が支払われるタイプなどがあります。
(7)出生前加入の可否
 多くの会社では出生予定日前 140日前から加入できます(ただし、その場合でも一部会社を除き入院特約等は出生後に付加します)が、加入できない会社もあります。
 双子など複数の出生の場合は、戸籍上先順位のものが被保険者となり、流産や死産の場合は、既払込保険料が返還されます。
(8)保険料の払込方法
 保険料の一時払あるいは頭金制度(一部一時払)を取り扱っている会社もあります。