【蝋の再生】
松井本和蝋燭で使用する木蝋は大変貴重なものです。各寺院様が使い残った和蝋燭と芯出し、しり切りで残った蝋を溶かして再生木蝋として生まれかわります。自然の恵み(環境にやさしい)を大切にする松井本和蝋燭ならではの取り組みです。
「自分で造ったものは自分で再生する」。わたくし松井規有のこだわりでもあります。
【朱蝋燭・再生(リサイクル)朱蝋燭】(商標登録取得しました)
松井本和蝋燭工房では朱蝋燭と、環境に優しい再生(リサイクル)朱蝋燭の2種類を制作しています。再生朱蝋燭は棒状の形だけを制作しています。
当工房で制作する再生朱蝋燭の原料は、当工房で制作し各寺院等に販売した本朱蝋燭と本朱蝋燭制作時に残蝋として回収したもの、これを頭切り、下部切り(芯切り)の際に出た蝋等を集めて炭火で溶かし濾過をして固まってから底の溜まった顔料を切り落としてから使用します。
再生朱蝋燭は本朱蝋燭と制作工程は同じです。そして原材料の違う和蝋燭〔ぬかワックス、パラフィン(石油)、パーム油と硬化油の合成した蝋、合成蝋(木蝋の代用品)、硬化油(牛油)、化学物質等の和蝋燭の残蝋〕は一切使用していません。
ものづくりの一環として各寺院より回収した残蝋の中には当工房で使用する和蝋燭の原料と違う場合には、当工房を見学に来られた学校の生徒さんに差し上げて、独自のキャンドルを制作するように指導しています。違う蝋燭の原料を廃棄処分しなくすることで、ゴミの削減となりました。詳しい事はホームページに載せてありますのでご覧ください。又、和蝋燭についてわからない事、疑問等がありましたら当工房に問い合わせください。


再生蝋を使用した再生朱蝋燭の工程はこちら

【準備】
寺院様などから回収されたものや、芯出し、しり切りの工程から出る蝋です。
【溶かし】
炭火を利用して溶かします。
左側は溶かし終わった蝋
右側は溶かす前の蝋。

【ろ過】
芯や不純物をろ過します。

【芯カス】
芯を取り出したところ。
【凝固】
自然にさまして固めます。
【朱を除く】
固まった底に朱が沈殿します。
鍋から蝋を取り出し、朱の部分を削り取ります。
 


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