夜_出向者みる

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村上英俊

絵解き座員:村上英俊
真宗高田派
『 一光三尊佛御絵伝 』

 絵解きライブで紹介する一光三尊佛御絵伝は、三重県一身田に伽藍を構える真宗高田派の本山専修寺が所蔵する掛け幅。ご門徒の接待を日常的にこなす同氏だけに複製とその掛け幅を使用した絵解き説教が許可されている。『高田開山親鸞聖人正統伝(しょうとうでん)』によれば、一光三尊仏は善光寺のご本尊であり、その一光三尊仏の分身を親鸞聖人が拝受されたものと伝える。今日に残る「高田」「専修」という名乗り。そして聖人と一光三尊仏の因縁を尋ねる絵図が本掛け幅である。

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松原紗蓮(琵琶)

絵解き座員:松原紗蓮
浄 土 宗
『 熊野観心十界曼荼羅 』

 戦国乱世、各地を遍歴する女たち。飢えと戦渦で地獄を生きるほかなかった民衆に向き合った。彼女達は熊野比丘尼。文字を知らぬ民に絵図を示して救いの手を差しのべていた。そのとき説法に使った絵図が今回の絵解きライブでご紹介する「熊野観心十界曼荼羅」である。 地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天の六道に、声聞、縁覚、菩薩、仏の四聖を合わせ十界。人生の山坂を上段に描き、下段には六道のうちで特に地獄の世界をあらわした構図をとる。

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左右田智世

絵解き座員:左右田智世
真宗大谷派
『 釈迦涅槃図 』

 霊鷲山から出発する釈迦80歳。これが最後の旅路となる。涅槃の地クシナガラまでの行程は400キロ。現在の年齢として観ても高齢を迎えたブッダ釈尊は簡素な衣(カシャーヤ)を纏い、托鉢の鉢を携えていつもと変わらぬ布教の旅に出た。そして迎える別れのとき。後生の人は、その描写を大いなる死の造形と呼んだ。諸行無常。沙羅双樹。盛者必衰。家康にも響いたであろう釈迦の言葉として伝わる格調高い日本語のみなもとがここにある。

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