昼_出向者みる

岡崎城二の丸能楽堂ロゴ 一番手

沓名奈津子

絵解き座員:沓名奈都子
浄土真宗本願寺派
(西本願寺)
『 釈 迦 如 来 絵 伝 』

 絵解きライブで紹介する釈迦如来絵伝は、碧南市応仁寺所蔵の軸装4幅を原本とするもの。構図はブッダ釈尊の一代における重大事跡を描いている。この掛け幅では、降兜率天(ごうとそつてん)・入胎・誕生・出家・降魔(ごうま)・成道(じょうどう)・転法輪・涅槃(ねはん)を扱っている。インドを出でて中国を経由して来朝した仏伝を、まったく日本的な解釈によって描いていることが絵解きをするものを引きつける。

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岡崎城二の丸能楽堂ロゴ 二番手

絵解き座員:石濱章友
真宗高田派

『 二 河 白 道 』

 「遂に天下を領して何をなさいます。」桶狭間の敗戦後、大樹寺に逃げ帰り、先祖の墓前で切腹をしようとした元康(家康)。その若き武将に「戦う意味(大義)」を厳しく問いかけたのが大樹寺のお上人であった。厭離穢土 欣求浄土。己の欲が動機となった戦で国土が荒廃することは誰にも支持されませぬ。成熟社会を志し兵を交えることでひとり一人の尊厳に向き合った戦となります。二河白道図はこのときのお上人の言葉を絵図にしたものである。

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岡崎城二の丸能楽堂ロゴ 三番手

絵解き座員:小山興圓
真宗大谷派
(東本願寺)
『 黒白二鼠図(こくびゃくにそず)

 敗戦の憂き目に遭い逃げ込んだ大樹寺境内。先祖の墓前で自身の不甲斐なさを詫び自害せんとする元康。その訳を聞いたお上人のことば。「武門の誉れのために天下の国を奪うなど、これ奸盗(たちの悪い盗賊)の所業とどこがちがいましょうか。」現実からの逃避をテーマにした画材。旅人は悪象から逃れ木の根を伝って古井戸の中。四方には毒蛇、底には竜が力尽きる旅人を待つ。頼りの根は二匹(黒/白)の鼠が囓る。そのとき蜂蜜が旅人の口へ降ってきた。さあ貴方ならどうする。そこに救いはあるのか。

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岡崎城二の丸能楽堂ロゴ 千秋楽

絵解き座長:梛野明仁
真宗大谷派
(東本願寺)
『 聖徳太子絵伝 』

 奈良時代に端を発する聖徳太子信仰。皇子の事績を概ね一歳毎に掛け幅に描き後世へ託した。絵伝は、前生譚から太子没後の上宮皇室を顛末まで描くものと、さらに後の乙巳の変まで描くものがある。親鸞聖人を祖師とする初期教団が本尊としていたものは太子より派生した礼拝対象が多い。絵解きライブで披露される絵図は、本澄寺所蔵の絹本着色による本格的な仏表装仕立てのものが基となる。江戸期に描き込まれた六幅の掛幅が絵伝となっている。

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